アジア最終予選・イラン戦

キックオフに間に合わず大迫の得点直後からの観戦。
結果的には非常に残念。ここで勝ち点3を取っておけば、ワールドカップ出場を殆ど掴んだくらいになっていたのに。

あの酷暑とピッチコンディションの中、スタメンは中々奮闘していたように思う。
とは言っても、個々に頑張っていた、という感じで、チームとしては機能していたとは言い難い。
大迫が前線でボールをキープしても、ボランチの前のスペースがぽっかりと空いていて落としどころがなく、結局、ミドルサードのサイド辺りに落とすことになるが、そこからの展開はなかなか難しい。
どちらかのボランチはもう少しポジションを上げて中央でボールを受けた方が良い。
ミドルサードのサイドでのボール保持が多くて、これではサイドバックが上がるスペースも生まれない。
本田が好調ならばもう少し中でプレーするのだろうが、殆どサイドに張り付いていて、ボールを受けても後ろ向き、次のアイディアも無く足下でキープするがそれも恐らく思っているような所に運べないという始末で、若いボランチ2人の経験不足を補う程のプレーが見られなかった。本田自身ゲーム感覚が鈍っていることもあるだろう。

しかし、何故、酒井宏樹と久保が足を痛めたときに日本はボールをピッチ外に運ばなかったのだろう。
井手口が倒れたときもベンチから言われるまでボールを出そうとはしなかった。
あそこでボールを外に出していれば、酒井宏樹の負傷具合も見られただろうし、今野がいたのだから一時的にディフェンスラインのポジションを調整することも出来たはず。
長谷部がピッチ上にいたらこの辺りはクレバーに判断してくれそう。
後ろからピッチ全体を見ているはずの川島、吉田あたりが判断出来れば良いのだが、2人ともそういうタイプでもない。
森重がいたら…、とも思うが、無いもの強請りをしても詮無いことか。
失点シーンは、だから、諸々の判断遅れの結果とも言える。
川島のファンブルは仕方ない場面ではあるが押さえて欲しかった。

負傷退場は2人も出てしまったから交代カードが想定外のものとなってしまっただろうが、酒井高徳ではなくて、あそこは乾にして欲しかった。
久保も負傷しており負けては元も子もないということもあるが、今野もいたし、遠藤のワンボランチ若しくは倉田とのダブルボランチでも良かったと思う。
乾は調子が良く、先週のシリア戦でも乾の投入後から明らかにボールの周りが良くなった。
中央でもなくサイドでもない微妙な位置でボールをキープしてくれると相手選手も動かざる負えず色々なところにスペースが出来る。
あの酷暑の中、そのスペースに走り込める選手はいなかったかもしれないけれど…。

次は8月末にホームでオーストラリア戦。最終戦がアウェーでのサウジアラビアなので、次戦で何とかワールドカップの切符を掴んで欲しいところ。

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