ペットボトル製スズメバチトラップで女王バチを駆除

山で暮らすようになって多くの人に心配されるのが昨今被害の多い熊だが未だ目にしたことはない。
鹿や猪は5m先くらいにいるというようなことはよくあるが。
もっとも身近な危険と言えばスズメバチだろう。
オオスズメバチからキイロスズメバチ、コガタスズメバチとこれまでの生涯で見た以上の数を1シーズンで目にする。
屋根の下にもいくつもスズメバチの巣の残骸が残っていて、蜂は益虫であるものの、棲み分けということで家の近くにペットボトルで作ったスズメバチトラップを設置した。

ペットボトルでの自作スズメバチトラップ

切り込みの大きさは2cm前後。家の周りはオオスズメバチがいるので2.5センチくらいにしている。
誘引剤は酒2:酢1:砂糖1の配分で、底から4〜5cmほどの深さになる量で。
使用するペットボトルに合わせてという感じになるかと思うが、私はペットボトルは凸凹のあるものではなくコーラのペットボトルのようなツルツルしているものの方が捕獲率が若干良いので、酒200ml:酢100ml:砂糖100gで1.5Lのペットボトルで丁度という感じ。
砂糖は溶けるまで泡立て器などでかき回す。
設置して暫くすると水分などが蒸発して誘引剤が減ってくるが、2〜3回(2週間程度)は減った分の水の追加だけでスズメバチは継続して捕獲できる。
設置場所は日陰で地表から3〜4mくらいの場所が好ましいと思う。人の往来がある場所だと2m程度の高さでは危ないので。
また、ハチトラップを設置していることを分かるようにしておいた方が良いです。

4月〜梅雨くらいに設置して女王蜂を駆除する

女王蜂を駆除して巣作り自体を阻止することが目的なので、巣作りを始める前に設置し、働き蜂が成虫になる前に撤去してください。
時期を逃したりいつまでも設置していると働き蜂が寄ってきてしまい危険です。
平地では4月上旬頃から梅雨頃というところかしら。
私の家の辺りは標高が高く4月中旬くらいまで降雪の可能性があるため、ゴールデンウィーク前後から設置し、オオスズメバチ対策で7月上旬くらいまで設置しています。
また、当然ですがスズメバチを寄せ付ける誘引剤を手に持っているので設置は十分注意して、夜間か早朝に行うようにした方が良いです。

働き蜂が飛来してきたら自治体か専門業者に依頼して駆除を

もし働き蜂が飛来してきたら付近に蜂の巣があるかもしれませんので、屋根の下や木の陰などに注意してください。
スズメバチは1日に100kmも移動するようなので単独の場合は近くには無いかもしれないですが万一ということもあります。
見つけたら刺激せず、自治体や専門業者に駆除を依頼してください。
早めに発見すれば巣も小さいかもしれないですが、成虫になっている個体がいるということなので、自分で駆除するのは危険ですし周りに被害を出してしまう可能性もあります。

捕らえたスズメバチの処理は慎重に


※画像をクリックするとぼかしなしのスズメバチ捕獲画像が表示されます
ペットボトルを回収するのは夜〜朝。昼間だと飛来してきた蜂と鉢合わせということもあるので(洒落ではなくて)。
夜になると蜂の活動は衰えるが、気温によっては夜でも活動するので、ペットボトルを叩いたり揺らしたりして確認してからの方が良いです。
また、たとえ息絶えていても毒が残っている場合があるので慎重に取り出してください。
私は一応、雨の日の夜に、捕まえたハチを取り出したり、誘引剤を入れたりしています。

女王蜂は引くほどでかい

恐らくはオオスズメバチの女王だろうけれど、このペットボトル製ハチトラップで親指大(体長5〜6cm)の個体が何匹もかかります。
本当に引くほど大きく、こんなものが身近にいるなんて信じられないほど。
梅雨に入ってもこれくらいの大きさのものがかかるため、7月上旬まで設置しているがコガタスズメバチの働き蜂っぽいのも一緒にかかるため結構カオス。
スズメバチ以外にも、アシナガバチ、マルハナバチ、クマバチと多様なハチがいるのだが、不思議とかかるのはスズメバチの種類ばかり。
マルハナバチとクマバチは羽音が大きくてビビるけれど、滅多に人を襲うことはないそうで、実際に寄ってはくるがちょっと顔出した程度の感じ。

ペットボトルでのトラップ自作が面倒な方はこのような商品もあるようです。

私の環境ではペットボトル製のもので十分過ぎるほど捕獲できているので使用していません。
何より自作なら身の回りにあるもので済むので断然安上がりなので。

ポイズンリムーバー

スズメバチ以外にもアシナガバチ、アブや蛇など毒を持つ周りに生息しているのでポイズンリムーバーは常備しています。
蚊などの虫刺されにも有効なので、山暮らしやレジャーということでなくてもひとつあると何かと便利。
ほとんど使う機会はないがカップ(吸い口)が複数あるといざというときに安心かもしれません。

最後にもう一度。設置や処理等は十分気をつけて行ってください。

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